かりんとうを並べる。

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複数人カラオケがこわい。

 地元に行ったときに、高校の部活仲間とカラオケに行きました。もとはというと晩御飯を一緒に食べて解散する予定だったので、その後のカラオケは私としては不意打ちすぎた。

 このメンバーでは何回かカラオケに行ったことがある。一日中カラオケにこもってたこともある。のだが、私は彼らの前では外面を気にした曲しか歌ったことがない。私にとってカラオケは叫び踊り日頃のストレスを発散する場所であって、盛り上がろうとか人に聞かせようとかそういうのはよくわからなかった。学校が早く終わった日にチャリでカラオケをおいてるネットカフェに行って、ひとりでクリープハイプを歌う。これが私のカラオケだった。…クリープハイプ以外も歌ってたかもしれないけど。人前で、しかも大勢の前で(それほど大勢というわけではないけど一人に比べたら何人だって大勢にかわりない)歌うのは緊張するし必要性を感じないし、なんで人の歌を聴かなければいけないのかわからなかった。歌いたいなら一人のほうが時間いっぱい歌えてお得だし、人が歌っている間スマホみたりしなくてもいいわけじゃないか。初複数人カラオケ(一人カラオケと区別するためにこう呼ぶことにする)当日、高校生だったころの私はネタ曲とそこまで好きでもない曲を歌って不完全燃焼感を引きずりまくりながら帰宅した。複数人カラオケについて考えた末、場を盛り上げることが目的であるという仮説をもとに選曲した結果だったが、どうやら違ったらしかった。最悪の気分で、次の日に一人カラオケに行ってすきな曲を暴れながら歌った。

 今回はもうあんなもやもやした気持ちになりたくなかったし、外向けの曲は全然覚えていなかったので、一曲目、銀杏BOYZの「あの娘に一ミリでもちょっかいかけたら殺す」。なんだか歌いやすい。曲が終わってから、このひといまドラマやってるよねのお言葉をもらった。峯田さん、私は家にテレビを置いていないので見ていないのだけど、沢山ドラマに出ているらしい。すごい、なんだかこのタイミングで峯田さんの曲を歌うのは、流行に敏感なレディーみたいになってしまった…。その後も変に緊張することなく、安心して歌えたし聴けた。歌う曲のジャンルが変わりすぎて変に思われないか心配していたが、茶碗ちゃんの歌う歌は全部意味わかんないねのお言葉をもらえた。気にしていたのは私だけだったようだ。

 次はお酒をみんなで飲もうという話をして、日付をまたいだあたりに解散した。未だに複数人カラオケを行う意味は分からないけれど、ちょっと楽しいと思えるようになった。…ということはなく、面識のない人がいたり大人数の前だったりアウェー感強かったりするとほんとうに体力を使うし難しい。自分の声は嫌いだし、うまく立ち回れない、せつなすぎる…。カラオケ、カラオケ、私を悩ませる…。