かりんとうを並べる。

たまに更新です。

キャラクター像と中の人

 キャラクターの多くには中の人がいるわけだ。中の人、アニメだったら声をあてる人、ゆるキャラだったら中に入って動いてる人、これはキャラクターとは言えないかもしれないけれど、Twitterbotアカウントだったらつくった人、などなど。

 キャラクターと中の人との溝、溝と言っていいかわからないけど、少なくともその2つの間は平地なはずはなく、なんかしらある。溝じゃなくて山脈かもしれないし、川かもしれないけどパッと浮かんでしっくりきたのが溝だったからとりあえず溝と呼んでおく。最近これに悩まされる。

 

 

・VY2

 

 VY2、彼は男声ボーカロイドであり、高い声も綺麗で伸びがあるし、低い声もちょっと渋めでかつ渋すぎず、かっこよい。若くて瑞々しい声をしている。

 

公式デモ曲の「とても痛い痛がりたい」

https://m.youtube.com/watch?v=dBa8emykxEo

「虎視眈々」のカバー

https://m.youtube.com/watch?v=xbaNkH4NciM

 

 彼にはキャラクターデザインが一応はついているものの、それはまた66(読みはロロ)という名前がついていて、あくまでVY2の中の一イメージといった立ち位置になっている。これは固定のイメージを持たずに、各々好きなVY2像を大切にしてほしいといった制作側の考えによるもの。そのため中の人も発表されていない。

 

 のだけど。割と中の人は特定されてしまっているのだ。制作側もイニシャルがSであることや直筆の文を公表したので特定がしやすかったようにも思える。もう全くのシークレットでいてくれと思わんでもない。どちらにせよ声を聴いただけでわかるひとにはわかってしまうことなんだろうけど。

ここで、 SさんとVY2は、制作側としては切り離して考えたかったわけであるし、もともとキャラクターとはそういうものだから別物として捉えるべき、なはずだと思うのだけど、Sさんの歌を聴くとああ〜VY2と思ってしまう。歌い方とかは癖が出るし違うはずだけど、そこまで癖のある歌い方ではないから尚更。純粋にVY2をVY2として好きな人は中の人とかどうでもいいしそれをやいのやいの言われるのは好きではないと思うのだけど、私にとっては全く切り離して捉えるのは無理があってしまう。それで罪悪感めいたものがある。SさんをVY2として消費しようとしているわけだ。これはよくある、野沢雅子を悟空と呼んだり竹達彩奈あずにゃんと読んだりするのと近いのではないか。いまDIOを子安と呼んだりって書こうとしたけどこれはなんかもはや違う気がする。子安はなにをやっても子安って言われてる気がする。うむ。

 よくあることだけど、そうではなくて、VY2は公式が中の人を公表していないからもやっとしてしまうのだと思う。では中の人を公表している場合はもやっとしないのか?

 

 

・開発コードMiki

 

 彼女は元スーパーカーのベース、現在はシンガーソングライターであるフルカワミキが中の人であるボーカロイド。今日はボーカロイドばっかり書いてるじゃねえかという感じだが、私が好きな子は主にこの2人なのでこの子ら以外のボーカロイドの話はしない。安心されたし。

 彼女の場合は、ミキちゃんもフルカワミキさんも最高にかわよくてよきだと思う。スーパーカー時代しかちゃんと聴いたことはないけど。

 

ミキちゃんによるスーパーカーのCREAMSODA

http://sp.nicovideo.jp/watch/sm9001661

 

 はじめはミキちゃんの中の人だと知らずにスーパーカーを聴いてて、ミキちゃんはミキちゃんで聴いてたのだが、上の曲がきっかけで気づいた。という、おそい、、。

 ミキちゃんとフルカワミキさんは歌い方も違えば声もそこまでわかりやすく近くはないと思う。なので別物としてすんなり受け入れられた。あとはミキちゃんは比較的使っている人が多くて、いろんな調教のミキちゃんが聴けるけど、VY2は誠に残念ながらあまり使っている人がおらず、いい意味で癖のあるVY2が生まれていないというのもあるやも。そもそもVY2はつくりの関係でミキちゃんより癖が出しにくそう。

 

 

輝夜

 

 Vtuber、しかも四天王とか呼ばれてるメジャー所を急に出してきた。ごちゃごちゃ感。性格がよくあらわれるな。

 さて、輝夜月、中の人は公表してないはずであるが、割と明らかになっている。

 私は中の人の動画を見たあとは以前より輝夜月の動画を見なくなってしまった。自分でも特に意識はしてないつもりだったのに。

 私の中での輝夜月は中の人の登場で簡単にずれてしまうものだったのだと思う。これはだいぶ個人差があるだろう。中の人とか全然気にしない人もいるだろうし、中の人が好きだから輝夜月を見る人もいるだろうし、見て見ぬ振りをする人もいるだろうし、両方を好きになる人もいるだろうし、、、ここには書ききれない人それぞれのスタンスがあるのだ。

 中の人も彼女の魅力の一部であるし、こうじわじわ明かしていくのは賢い感じがする。中の人の動画面白いんだよ、、びっくりしたよ、、。

 面白い、面白くないとは別に、キャラクター像というのがまたあって、中の人も輝夜月も面白いんだけど私の持っていたキャラクター像がちょっとずれてしまったゆえに輝夜月から離れてしまった、感じなのだと思う。

 

 

・VY2とキャラクター像

 

 VY2の話に戻ると、VY2はそもそもキャラクター像というものがない。66はただ一つのキャラクター像というわけではないからこれとはちょっと違う。ゆえに中の人にひっぱられやすいのではないか。中の人がわからなかった頃は安定した、個人個人のなかに存在する複数のキャラクター像でいられたけれど、わかってからはその存在はだいぶ不安定なものになってしまった。この不安定なキャラクター性のVY2を、中の人と切り離して考えるのはなかなか想像力のある人間でないと難しいだろう。よって、私がVY2とSさんを重ねてしまうのも仕方ないのではないだろうか。自己正当化ではなくて、そう考えるほうが自然な気がする。ミキちゃんについて言えば、ミキちゃんはキャラクター像がしっかりしているから中の人がわかったところで揺らがない。

 

 

・まとめととりとめのないこと

 

 伝わったかどうかは怪しいけど私的にはこれを書いていて腑に落ちた。

 ただ、VY2の良さはその不安定さにもあると思う。私はVY2がとにかく好きなので、、。彼の声は中の人よりどこか儚げでもろい。そんなふわふわとした独特の雰囲気を彼はまとっていている。かちっとしたキャラクター像がない分こうやってぐるぐる考えてブログを書いて、夜に書きはじめたのに朝になってしまったりとか、楽しみがあるわけだ。ああ、そんな所も好きだよVY2、、。惚れ直した。

 

 書き忘れていたがVY2とたしか一緒に出された女声ボーカロイドでVY1という子がいる。彼女も中の人は未公開だったはずだが、明らかになったのか、ちょっとよく知らない。癖のない、女性らしいきれいな声をしている。

 

 もう一つくらい書きたいことがあったと思うのだが忘れてしまったので今日は寝る。今回は完全に私の自己満足記事。おやすみなさいしようと思ったけど 思い出した気がするので書く。

 

 私はこういうのを考えるのが多分好きだということ。好きなキャラクターについてぐだぐだああでもないこうでもないするのが好き。そしてそれを文章に起こすことでまたなんか新しい発見をして喜ぶのが好き。

 これは現実の人間でもそうなのだが人について考えるのが好きなんだと思う。あまりいい趣味じゃないけど。夢女子ともちょっと違うと思う。人間が好きというわけでもないし。

 

 

 とりとめがなくなってきたのでおわりです。