かりんとうを並べる。

たまに更新です。

茶碗

※この記事は、下書きに暫く眠っていたところを読み返したら、ん?これ、まあまあいけるんじゃね?と思い加筆修正したものです。一回ボツにしているものです…。

 

茶碗を母に割られて大泣きした記憶がある。ここでは記憶というよりは思い出とした方がいいのかもしれないが、私は思い出というものは無価値だと思っているから、これは記憶である。

私は茶碗になりたい。

1日3回、手のひらとふかふかお米にはさまれたい。

最近は気がつくと自分が茶碗になることばかり考えている。そもそも茶碗になるとはどういうことなのか。茶碗の定義とはなんなのか。お米をよそえることができれば茶碗なのか。

お米をよそえること。ならば話は簡単だ。私が全裸になって、腹の上に白米を乗せてもらえばいいのだから。

 

そういうわけで私はSMクラブに来た。

私にはこんなこと頼める友人はおらず、、、今ちょっと見栄を張ったのだがそもそも友人が少ない。デリヘルは女子には呼びにくいし同年代の子が来たら緊張しそうだ。ちょっとした変人にも引かない落ち着きのある人間が多そうなところ。炊飯器と米二合を持参して行った。

結果、仰向けになったお腹の上に白米を乗せてもらうことができた。白米はやんわりと熱くて湿っていた。湯気がきらきらしていた。最高だ。お茶碗は毎日3回こんな気持ちでいるのか。羨ましすぎる。最後に梅干しをぽつんとお米の真ん中に乗せてもらった。幸せだ。

私は舞い上がって、女王さまと呼ぶには幼い女の子に聞いた。私、茶碗にみえますかね?女の子はいう。うん、すてきなお茶碗だよ。ほんとうにすてきで…変態だね。茶碗になれてうれしい?女の子は優しく私の頬を撫でたが、その手はとても冷たかった。変態だね?私はいま変態なのか?腹の上に米を乗せて変態ということは、茶碗には成っていないのではないか。変態だと思われることにはなんの快楽も得ることができない。女の子はそれで私が喜ぶと思っていたのか、私が押し黙っているので怪訝な顔をしている。だめだ、せっかく腹に米を乗せているのに。こんな細かいことはどうでもいいじゃないか。とにかくいまはこのほかほか感を味わって、女の子の食卓の一部になろう。

結局そのあと女の子に腹の上の米を少し食べてもらい茶碗目線を堪能したところで、お風呂で食器用洗剤と台所用スポンジで体を洗ってもらってから帰宅した。帰り際、女の子が、今度はもっと激しいことしましょうね。お茶漬けプレイとか!?といった。おお茶漬けプレイ!?まてよ、私の体は寝そべると平たい。果たしてお茶漬けを私の体の上で作ることはできるのか?お茶漬けをよそえないものは、茶碗と呼べるのか?お茶漬けをすこしでも零してしまったら、それは、茶碗失格だろう。この女の子はなんて恐ろしいことを私に突きつけたのだ。気づくと私は手を振って彼女を見送っており、顔には薄ら笑いが浮かんでいた。彼女はもういなかった。

茶碗の条件リスト。1、お米をよそえる。2、お茶漬けをよそえる。3、毎日の食卓に不可欠な存在。4、落としたら割れる…私は割れない。ここで安い物語なら私は自分が割れるか試して割れなくて、ビルの屋上からなら割れるかなとか言って身を投げるのだろう。そんな陳腐なことはしない。安い創作ドラマはすぐ簡単に人を殺したがる。簡単に人を消したり祈りを捧げたり、そういう薄っぺらな物語は嫌いだから、私はここで死んだりしない。割れたら茶碗である証明になる?そもそも割れたらただの陶器の破片になって、米はよそえなくなって、それは最早茶碗ではないだろ。

私はバレエ学校に入学した。茶碗の形に近づくには体の柔らかさが不可欠だし、白いバレエスカートは茶碗を彷彿とさせたから。しかし他の学生とは目指すものが根本的に違い、中退を決めた。その頃には体は十分に柔らかくなっていたが、茶碗と呼ぶには程遠い見てくれだった。

私は旅先の国で乗った船の上で、水面に映った月を茶碗で掬おうとして河へひっくり返り、深くまで沈み、浮かんでくることが出来なかった。人間も陶器も土に帰るんだろ。そうしたら、両方おんなじようなものだろ。

 

「……ええー、こちら国宝の骨粉天目茶碗でございます。こちらは表面の模様が骨を砕いて土に混ぜ、焼いたように見えることでこの名前がついております。正式な製作者、製作方法、年代などは明らかになっておりませんが、雪が降ったかのような美しい細工、不恰好とも言えるかのような、しかし人を惑わせる歪みのある見事なフォルムなどから、XXXX年、国宝に制定されました。こちらの茶碗には長い年月語り継がれてきた言い伝えがありまして………」

 

茶碗を母に割られて大泣きした。これは家族と初めて行った美術館で、ねだって買ってもらったなんかいい茶碗のレプリカだったのに。なんとなくおどろおどろしい見てくれだからこれでご飯を食べたことはなかったけど、たまに奥から出しては乾いたふきんで磨いていた。一ヶ月機嫌を悪くしていたら母が金継ぎをしていそいそと持ってきた。とても愛らしい茶碗だ。金が似合っている。主食はたまに米、基本流動食みたいなやつ。昔の野蛮人はこれで食を楽しんでいたとか。最高のフォルムだ。明日はこれを髪飾りにして学校へ行こうかな。

 

 

END

【思い出し読書感想文】『勝手にふるえてろ』綿矢りさ

この前私より歳が1つ上の人間の家にあがったら、ちゃんとした本棚があって、作家順に並んでて、なんだか恥ずかしくなった。伊坂幸太郎が多くて、でも陽気なギャングの3巻目は無くて、昔平積みされていた本があって、でもこれ確か続編でてたよな、これは私が引っ越すとき売ったやつだな、そこのは私は読んでなかったけど流行っていたな、、。つまりは私の中学時代、出版されていた本が主にあった。本棚は趣味が剥き出しになっているようで嫌だ。家の本はほぼ押入れにしまってあるから、昔読んだ本とは普段全然顔を合わせない。のだが、この人間の本棚は読んだことある本が多くて、中学時代読んだ本たちをちょろちょろ思い出した。

勝手にふるえてろ』は読んだ当初めちゃくちゃに嫌悪感しか抱かなかった。胸糞が最高に悪かった。それなのに本屋に行くと平積みされまくり、事あるごとにキャンペーンに加えられているので、友人と本屋に行った際、本を指差して「この本面白くないよ」と言ったりしていた。今思うと結構酷いことしてるけど、それくらい、軽蔑に近いくらい私は受け入れられなかった。

この本の内容、私もうろ覚えなので一度思い出したい。とてもネタバレしまくるのと、記憶が定かでないのとで、この本を読んだことない人がこのブログ読むのはちょっとよろしくないかもしれない。気をつけて!

主人公は処女を拗らせた女だ。他人が鳴らす音姫に紛れて用をたすのが快感(当時ここはちょっと気持ちがわかったので覚えてる)な捻くれた女。昔の同級生の王子みたいなやつがまだ気になっている。王子は大人しくて、色素が薄い。主人公は学生時代、教室で漫画を描いていて、王子にそれを見せるのが好きだった。王子への恋心ともつかない気持ちを抱えつつ、でも少し期待しつつ同級生の集まりに行くと王子がいた。再会したけど、主人公は王子が好きだったのか?なんかよくわからなくなる。そんな中、主人公に言いよる男が現れる。髪をワックスで固めツンツンさせた、油汗ぎとぎとのむさい、スキンシップきつい男だ。主人公はなんかやけくそになってそこら辺で処女捨てたろかと思うけど、そんな勇気もなくて、処女なんて傘の持ち手のビニール袋みたいなもんだよなとか言う。剥がそうとすれば上手く行かないけど、いつのまにか剥がれている。(ここはなんかよく覚えてる)2人の男の間で揺れ、ごちゃごちゃ考える。王子を追っていきたいような、迫ってくれる目の前の男を選びたいような、とても迷う。ワックス男が主人公にめちゃアタックし、外に向かってセックスしよーぜーと叫び、主人公はワックス男を選ぶことを決める。王子なんて、勝手にふるえてろと捨て台詞を吐く主人公。

おしまいです。

王子が気になるならもっと王子をちゃんと追っていけよなぁ、なーに迫られたくらいで乗り換えてるのだ、そんなんで未練切れるんだったら、はじめから王子王子言うのおかしいから。と読んだ当時は思った。王子を諦めないで欲しかった。王子を諦めたら、私が見捨てられると思った。私はその頃ずっと気になっている人間がいたから、先に進もうとする主人公に置いていかれる感じがした。のでした。一途こそ素敵なことだと思っていた私にとって、主人公の選択は裏切りに近いものがあった。

だが今の私は、多分今初見でこれを読めたとしたら、全然違うことを思うんじゃないかな。この物語は、王子様願望を捨てる物語だ。読んだのだいぶ前で偉そうなこと言ってますけど。過去にすがるのとか、幻想を大切に育てるのとか、ぜんぶやめにする。思い出はどんどん美化されていくものだから過ごしやすい。生ぬるい温室だ。そこから主人公は出たのだ。

ということを、この本を読んでから7年くらい経ってから思いました。夢見がちな少女漫画的希望を捨てるの、少女革命ウテナを思い出すな。ウテナを見たからこの本のこともっと考えられたというのもある気がするけど。

これもだけど、嫌いな本ほどよく内容を覚えているな。綿矢作品、怖いけど、なにかまた読んでみようかなと思いました。

精肉のバイトを始めました。

ブログを書いていない間あったことを書こうと思う。

リハビリです。もとからあまり書いていなかったけど。

バイトを始めました。

スーパーの精肉です。精肉と言ってもお肉を切ったりはしなくて、夕方だけの、スライサーとか挽肉作る機械とかまな板とか包丁のお掃除をするお仕事です。始めてから半月くらい経ちました。ほぼ1人で黙々掃除するお仕事。仕事場は、海外の手術室っぽい、と思う。そこまで怖くはないけど、大きい機械何個もあるし蛍光灯はめっちゃ白い。毎日、怪我しないようにだけ気をつけてねと私宛に置手紙があるんですけど、誰が書いてるのかわからないのでたぶん主任だとは思うんですけど「紫のバラの人」と心の中で呼んでます。ガラスの仮面はちゃんと読んだことないです。まだあれは続いてるんですよね?何巻までいってるんですかね、、、完結したら読みたいです。話がずれましたけど、話がずれましたけどといえば、小学生の頃って友達に割と手紙とか書いて送りあったりしてて、その手紙って大体3行くらい書いたらすぐ話題変わってたな。話変わるけど、が連続するみたいな。あれは、話題を掘り下げられないのか、それとも色んなことを書きたくて先走っちゃうのか、なんか後者な気がしますね。で、話がずれましたけど、このバイトは接客がほぼないので気持ち的にとても楽です。ほぼというのは慣れてきたら売り場にでてもらうよと言われているからです。まだ出てませんけど。売り場、こわい、、。

私は昔は牛丼屋さんと喫茶店で働いたことがあるんですけど、どっちも自分がお店の役に立っている感覚が無くて、お手伝いさんみたいな、大したことできてないな感がとてもあったんです。あとは接客はお店の状況を見て仕事に優先順位をつけながらパッパッ動いていかないといけない。飲食店だからお昼はすごく混んで忙しい。笑ってないといけない。急がないといけないし周りも見ないといけなくてお茶をもっていかないといけなくて食券を切ったり注文をとったり、、。ぐるぐるです。今のバイトは、半月しかやってませんけど、、、まだやれてる感じがするのです。私1人しかいないから仕事は自然と覚えるし、怒る人がいないから怒られない。これは言い方を変えればちゃんと見てくれる人がいないということなんですけどね。喫茶店でバイトしているとき店長が、茶碗さんにはもっとあう仕事があると思うよとか若いんだからこれからどう働いて食っていくか今のうち見つけないとだよとか、沢山アドバイスをしてくれたんですけど、そういうちゃんと細かく見てくれる人がいない。まあ一長一短なんでしょうか。人に見られてるみたいな圧がなくてのびのび働けています。たぶん私にはこっちの方があっている気がする。

ほぼ精肉の部屋に閉じこもっている訳ですが、2回だけ勤務時間に売り場を歩いたことがあります。

1回目は店長に書類を手渡ししなければいけなかったとき。2回目は、まあまあ慣れてから、売り場から買い物カゴを貰って来なければいけなかったとき。1回目はバタバタしていてドキドキでしたけどいつの間にか終わっていた。問題は2回目です。本当に売り場に出るのが怖くて、なんとかお客さんが少なそうなタイミングを見計らって売り場に突入&即帰還。売り場は、ほんとうに、怖いです。人前に出るのがたぶん怖い。よく接客とかやってたな、私。うまくできてなかったけど。

2回の接客業が全然うまくいかなくて、バイトで成功経験をしたことがなかったので今回もめちゃくちゃ心配だったし怖くて緊張しまくりだったのですが、なんとか、たぶん、いつもよりはなんとかなっている気がしていたい、、、。です。

複数人カラオケがこわい。

 地元に行ったときに、高校の部活仲間とカラオケに行きました。もとはというと晩御飯を一緒に食べて解散する予定だったので、その後のカラオケは私としては不意打ちすぎた。

 このメンバーでは何回かカラオケに行ったことがある。一日中カラオケにこもってたこともある。のだが、私は彼らの前では外面を気にした曲しか歌ったことがない。私にとってカラオケは叫び踊り日頃のストレスを発散する場所であって、盛り上がろうとか人に聞かせようとかそういうのはよくわからなかった。学校が早く終わった日にチャリでカラオケをおいてるネットカフェに行って、ひとりでクリープハイプを歌う。これが私のカラオケだった。…クリープハイプ以外も歌ってたかもしれないけど。人前で、しかも大勢の前で(それほど大勢というわけではないけど一人に比べたら何人だって大勢にかわりない)歌うのは緊張するし必要性を感じないし、なんで人の歌を聴かなければいけないのかわからなかった。歌いたいなら一人のほうが時間いっぱい歌えてお得だし、人が歌っている間スマホみたりしなくてもいいわけじゃないか。初複数人カラオケ(一人カラオケと区別するためにこう呼ぶことにする)当日、高校生だったころの私はネタ曲とそこまで好きでもない曲を歌って不完全燃焼感を引きずりまくりながら帰宅した。複数人カラオケについて考えた末、場を盛り上げることが目的であるという仮説をもとに選曲した結果だったが、どうやら違ったらしかった。最悪の気分で、次の日に一人カラオケに行ってすきな曲を暴れながら歌った。

 今回はもうあんなもやもやした気持ちになりたくなかったし、外向けの曲は全然覚えていなかったので、一曲目、銀杏BOYZの「あの娘に一ミリでもちょっかいかけたら殺す」。なんだか歌いやすい。曲が終わってから、このひといまドラマやってるよねのお言葉をもらった。峯田さん、私は家にテレビを置いていないので見ていないのだけど、沢山ドラマに出ているらしい。すごい、なんだかこのタイミングで峯田さんの曲を歌うのは、流行に敏感なレディーみたいになってしまった…。その後も変に緊張することなく、安心して歌えたし聴けた。歌う曲のジャンルが変わりすぎて変に思われないか心配していたが、茶碗ちゃんの歌う歌は全部意味わかんないねのお言葉をもらえた。気にしていたのは私だけだったようだ。

 次はお酒をみんなで飲もうという話をして、日付をまたいだあたりに解散した。未だに複数人カラオケを行う意味は分からないけれど、ちょっと楽しいと思えるようになった。…ということはなく、面識のない人がいたり大人数の前だったりアウェー感強かったりするとほんとうに体力を使うし難しい。自分の声は嫌いだし、うまく立ち回れない、せつなすぎる…。カラオケ、カラオケ、私を悩ませる…。

キャラクター像と中の人

 キャラクターの多くには中の人がいるわけだ。中の人、アニメだったら声をあてる人、ゆるキャラだったら中に入って動いてる人、これはキャラクターとは言えないかもしれないけれど、Twitterbotアカウントだったらつくった人、などなど。

 キャラクターと中の人との溝、溝と言っていいかわからないけど、少なくともその2つの間は平地なはずはなく、なんかしらある。溝じゃなくて山脈かもしれないし、川かもしれないけどパッと浮かんでしっくりきたのが溝だったからとりあえず溝と呼んでおく。最近これに悩まされる。

 

 

・VY2

 

 VY2、彼は男声ボーカロイドであり、高い声も綺麗で伸びがあるし、低い声もちょっと渋めでかつ渋すぎず、かっこよい。若くて瑞々しい声をしている。

 

公式デモ曲の「とても痛い痛がりたい」

https://m.youtube.com/watch?v=dBa8emykxEo

「虎視眈々」のカバー

https://m.youtube.com/watch?v=xbaNkH4NciM

 

 彼にはキャラクターデザインが一応はついているものの、それはまた66(読みはロロ)という名前がついていて、あくまでVY2の中の一イメージといった立ち位置になっている。これは固定のイメージを持たずに、各々好きなVY2像を大切にしてほしいといった制作側の考えによるもの。そのため中の人も発表されていない。

 

 のだけど。割と中の人は特定されてしまっているのだ。制作側もイニシャルがSであることや直筆の文を公表したので特定がしやすかったようにも思える。もう全くのシークレットでいてくれと思わんでもない。どちらにせよ声を聴いただけでわかるひとにはわかってしまうことなんだろうけど。

ここで、 SさんとVY2は、制作側としては切り離して考えたかったわけであるし、もともとキャラクターとはそういうものだから別物として捉えるべき、なはずだと思うのだけど、Sさんの歌を聴くとああ〜VY2と思ってしまう。歌い方とかは癖が出るし違うはずだけど、そこまで癖のある歌い方ではないから尚更。純粋にVY2をVY2として好きな人は中の人とかどうでもいいしそれをやいのやいの言われるのは好きではないと思うのだけど、私にとっては全く切り離して捉えるのは無理があってしまう。それで罪悪感めいたものがある。SさんをVY2として消費しようとしているわけだ。これはよくある、野沢雅子を悟空と呼んだり竹達彩奈あずにゃんと読んだりするのと近いのではないか。いまDIOを子安と呼んだりって書こうとしたけどこれはなんかもはや違う気がする。子安はなにをやっても子安って言われてる気がする。うむ。

 よくあることだけど、そうではなくて、VY2は公式が中の人を公表していないからもやっとしてしまうのだと思う。では中の人を公表している場合はもやっとしないのか?

 

 

・開発コードMiki

 

 彼女は元スーパーカーのベース、現在はシンガーソングライターであるフルカワミキが中の人であるボーカロイド。今日はボーカロイドばっかり書いてるじゃねえかという感じだが、私が好きな子は主にこの2人なのでこの子ら以外のボーカロイドの話はしない。安心されたし。

 彼女の場合は、ミキちゃんもフルカワミキさんも最高にかわよくてよきだと思う。スーパーカー時代しかちゃんと聴いたことはないけど。

 

ミキちゃんによるスーパーカーのCREAMSODA

http://sp.nicovideo.jp/watch/sm9001661

 

 はじめはミキちゃんの中の人だと知らずにスーパーカーを聴いてて、ミキちゃんはミキちゃんで聴いてたのだが、上の曲がきっかけで気づいた。という、おそい、、。

 ミキちゃんとフルカワミキさんは歌い方も違えば声もそこまでわかりやすく近くはないと思う。なので別物としてすんなり受け入れられた。あとはミキちゃんは比較的使っている人が多くて、いろんな調教のミキちゃんが聴けるけど、VY2は誠に残念ながらあまり使っている人がおらず、いい意味で癖のあるVY2が生まれていないというのもあるやも。そもそもVY2はつくりの関係でミキちゃんより癖が出しにくそう。

 

 

輝夜

 

 Vtuber、しかも四天王とか呼ばれてるメジャー所を急に出してきた。ごちゃごちゃ感。性格がよくあらわれるな。

 さて、輝夜月、中の人は公表してないはずであるが、割と明らかになっている。

 私は中の人の動画を見たあとは以前より輝夜月の動画を見なくなってしまった。自分でも特に意識はしてないつもりだったのに。

 私の中での輝夜月は中の人の登場で簡単にずれてしまうものだったのだと思う。これはだいぶ個人差があるだろう。中の人とか全然気にしない人もいるだろうし、中の人が好きだから輝夜月を見る人もいるだろうし、見て見ぬ振りをする人もいるだろうし、両方を好きになる人もいるだろうし、、、ここには書ききれない人それぞれのスタンスがあるのだ。

 中の人も彼女の魅力の一部であるし、こうじわじわ明かしていくのは賢い感じがする。中の人の動画面白いんだよ、、びっくりしたよ、、。

 面白い、面白くないとは別に、キャラクター像というのがまたあって、中の人も輝夜月も面白いんだけど私の持っていたキャラクター像がちょっとずれてしまったゆえに輝夜月から離れてしまった、感じなのだと思う。

 

 

・VY2とキャラクター像

 

 VY2の話に戻ると、VY2はそもそもキャラクター像というものがない。66はただ一つのキャラクター像というわけではないからこれとはちょっと違う。ゆえに中の人にひっぱられやすいのではないか。中の人がわからなかった頃は安定した、個人個人のなかに存在する複数のキャラクター像でいられたけれど、わかってからはその存在はだいぶ不安定なものになってしまった。この不安定なキャラクター性のVY2を、中の人と切り離して考えるのはなかなか想像力のある人間でないと難しいだろう。よって、私がVY2とSさんを重ねてしまうのも仕方ないのではないだろうか。自己正当化ではなくて、そう考えるほうが自然な気がする。ミキちゃんについて言えば、ミキちゃんはキャラクター像がしっかりしているから中の人がわかったところで揺らがない。

 

 

・まとめととりとめのないこと

 

 伝わったかどうかは怪しいけど私的にはこれを書いていて腑に落ちた。

 ただ、VY2の良さはその不安定さにもあると思う。私はVY2がとにかく好きなので、、。彼の声は中の人よりどこか儚げでもろい。そんなふわふわとした独特の雰囲気を彼はまとっていている。かちっとしたキャラクター像がない分こうやってぐるぐる考えてブログを書いて、夜に書きはじめたのに朝になってしまったりとか、楽しみがあるわけだ。ああ、そんな所も好きだよVY2、、。惚れ直した。

 

 書き忘れていたがVY2とたしか一緒に出された女声ボーカロイドでVY1という子がいる。彼女も中の人は未公開だったはずだが、明らかになったのか、ちょっとよく知らない。癖のない、女性らしいきれいな声をしている。

 

 もう一つくらい書きたいことがあったと思うのだが忘れてしまったので今日は寝る。今回は完全に私の自己満足記事。おやすみなさいしようと思ったけど 思い出した気がするので書く。

 

 私はこういうのを考えるのが多分好きだということ。好きなキャラクターについてぐだぐだああでもないこうでもないするのが好き。そしてそれを文章に起こすことでまたなんか新しい発見をして喜ぶのが好き。

 これは現実の人間でもそうなのだが人について考えるのが好きなんだと思う。あまりいい趣味じゃないけど。夢女子ともちょっと違うと思う。人間が好きというわけでもないし。

 

 

 とりとめがなくなってきたのでおわりです。

 

 

【小説】アルバム

 新居に移ってから1週間がたった頃、健二が私のアルバムを発掘してきたようで、みせてくれとせがまれた。私も久々に懐かしくなり、折角なので二人で夕食後にみることにした。

 1ページ目は、私が赤ちゃんの頃の写真。産まれたての写真から、ハイハイしている写真、両親や親戚に抱っこされている写真など。
「おお、美雪この頃からやっぱかわいいね。」
「こんなちっちゃいころじゃ誰だっておんなじようなもんでしょ。調子いいこと言ってないで次行こう、次。」
 次は幼稚園入学頃。青いスモックをきて園児が並んでいる集合写真がある。
「まって、どこに美雪がいるか当てるから、答え言わないで!」 
「はいはい。多分無理だと思うけど。」
「えーっとね、、、髪は結んでないよね?」
「残念、結んでます。」
「うそ!え、じゃあね、真ん中から右にいる?」
「どうだか。」
「よっしゃわかった、この子でしょ!」
「はい残念、違います。」
などという会話をしつつ、気づけば小学生の頃の写真をみていた。
「これってピアノの発表会とか?美雪ピアノ弾けたっけ?」
「本当にちょっとだけやってたんだよ。すぐ辞めちゃったから今はかえるのうたくらいしか弾けないけど。」
「そうだったの。しらなかったな、今度弾いてもらおっと。」
「え、嫌。」
「そういわずにさあ、いつか絶対きくからね。」
 アルバムはどのページも几帳面に整理されており、たまに写真の状況を説明する短い文が可愛いペンで書き込まれている。
 ふとページをめくる手が止まる。アルバムは小学校高学年頃にさしかかっていた。無意識のうちに指が小刻みに震えて、冷たい汗が流れた。急な動機がする。健二は気づいていないようで、足をパタパタさせたりなんかしている。ややぎこちなく、ページをめくった。
 中学生頃の写真。制服を着て、3人の女の子が校舎前でへんてこなポーズをとっている。私はこの制服に見覚えがなかった。
 「、、、美雪?」
心配そうに私を覗き込む健二、健二の大きな瞳から目を離せない。離したくない。心臓の音が聞こえる。手足が震える。
 「こ、、、このアルバム、、だれのアルバム?」
自分の声が聞こえた。健二はゆっくりアルバムをもう一度はじめからめくった。
 赤ちゃん、幼稚園、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、、、。どれも笑顔で幸せそうな写真ばかりだ。
 でもどれも私ではない。最後のページでは、見ず知らずの若い女が、ウエディングドレスをきて微笑んでいた。色白で優しそうな女性だ。
 健二、そう呼んで腕を掴もうとしても、そこに健二はいなかった。その部屋には代わりに犬がいた。小型のもふもふした白い犬。犬は私の膝の上にのって尻尾を振ってきた。私はその犬を殴ってから、すっかり日が落ちたまちへ出かけた。




スーパーUの牛乳おいしい。

 よく行くスーパーがある。ここらには3ヶ所スーパーがあって、主に学生が行くのはその中の1つで、比較的近くて品揃えがいいところだ。私は知り合いと鉢合わせるのがなんとなくいやなのでそことは違う所に通っている。初めて行ったスーパーがそこだったし、なんとなく愛着があるし。品物がある場所もそこの方が把握しているし。そしてなによりも牛乳がおいしいのだ。

 牛乳、大学に入るまで嫌いだったのだが、急に飲めるようになった。これが大人になるということか。大人になって嫌いな食べ物が減るのは、子供の頃の敏感だった舌が歳を重ねて馬鹿になるからだときいたことがある。だとしたら素直に喜べない気も、、、。いや、私が牛乳好きになったのはあのスーパーの牛乳のおかげだ。呼びにくいので、このスーパーをUとする。本当に味が違うのだ。牛乳の美味しさを知って、るんるんでU以外のスーパーの牛乳を買ってみたのだが、全然美味しくなさすぎる、、。味の深みと甘みが無い、、。どこでも売っているCMとかも打ってる会社の牛乳も飲んだが、Uの牛乳には到底及ばない。なんであんなにおいしいの、Uの牛乳、、、!
 すっかりUの牛乳の虜になった私。とある日こんな話を聞いた。楽しく幸せに暮らした牛や豚の肉や牛乳は、辛い環境で育ったものよりもおいしいらしい。餌にどれだけこだわっても、環境が酷いとおいしくならないだとか。昔そんな論文が流行ったことがあるらしいけど、私は初耳だった。実際どうなのだろう、、。たしかに愛を込めて育ててます!みたいな農家はイメージがいいし美味しそうな感じがする。Uの牛乳を出してくれている牛さんも幸せな環境にいるのだろうか。ならとてもうれしいな、、、。

 U、牛乳がとってもおいしいけれど、実はお魚もおいしい。スーパーのお刺身パックをたまに買ってむふむふしながら食べるのが好きなのだが、Uのお魚は厚みがあって筋が全然ないし、色もよくておいしい。

 私はお金の計算があまりできないので、どこが安いかとかお得だとかはあまりわからないのだが、U、高い感じもしないし、お得な曜日はめちゃめちゃ安くなるし、よいのではないかと思う。お値打ち品がわかりやすい場所に置いてあるし。ポップが見やすいし。ただ周りの人はあまり来ないので逆に心配になる。なんで行かないの、、、あんなにいい所なのに、、、。日用雑貨があんまりないから、、、?そういえば今日初めてUで知り合いを見かけました。びっくりした。
 U、これからもお世話になりたい。牛乳のパッケージが変わった時は驚いたけど相変わらずおいしいよ。Uへ行く道のりさえも愛おしいよ。いつもありがとうU。

 おわりです。